2017年 02月 07日
幸せの掴み方 |
ラジオを聞いていたら「幸福学」なるものを紹介していた。その第一人者である慶応大学の前野隆司教授によると、上を向いて大股で笑って歩けば、自分を「幸せ」だと騙せるとのこと。世の中には、いろいろなテーマについて真面目に研究しているセンセイがいるものだ。
ひと頃、「上を向いて歩こう」という歌が流行った。世界でも愛唱された有名な曲だ。歌詞は、先日亡くなった永六輔によるもので、センチメンタルな曲だが、「涙がこぼれ落ちないように上を向いて歩こう」「幸せは空の上、雲の上」にあるなどの表現がある。
前野教授は、システムデザインやマネジメントを教える工学博士で、心理学や哲学などの専門家ではない。「上を向いていれば溜め息もできない」「笑顔は、棒を咬むとつくれる」などとして、人の幸せは4つの要素で決まるとの説を唱えている。それを意識してバランスよく行動すれば、幸福を手に入れることができるそうだ。
4つの要素のうち一つは、「やってみよう」。夢や目標を持ち、実現のために努力する。チャレンジする人生の方が、しないよりは幸せになるというわけだ。
二つは、「ありがとう」。人と楽しむ関係の維持だ。常に感謝の気持ちで臨み、人に喜ばれることや親切にすれば、自分の幸福にも繋がることになる。三つは、「なんとかなる」との発想だ。「何かあったらどうしょう」と心配ばかりしないで、前向き楽観的に対応することが必要だと言っている。
四つ目は、「自分らしく」。独立心を持ってマイペースで進むことだ。いつも他人と比べて、安心したり不安を感じるなど、人の目を気にする人生は良くない。もっとも、過度に自己中心に陥るのは逆効果だろう。
いずれも、心構えでモチベーションをアップできるもので、誰にでも可能だ。米国での調査では、「まだ40歳」「もう40歳」との感じ方の違いで、長生き度が10年も差が出たとの報告もある。
「カネ」や「地位」「名誉」などでは決して幸せにはなれない。ワガハイは何もないが、「無病息災」「家内安全」であれば、まず幸せだ。さらに世の中が「五穀豊穣」であれば越したことはない。頑張らないで、自然体で人生を楽しむことが大事だということか。
(09年9月「顔の研究」、12年1月「笑門来福」など参照)
by everyoung
| 2017-02-07 10:20
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