2017年 09月 17日
チャンスかも |
日曜各紙は一斉に「総選挙近し」との報道を伝えた。日程はまちまちの予想だが、10月中には実施の見通しだ。衆院の任期はまだ1年以上あるが、与党にとっては「敵」がモタモタしている間に一気に勝負に出ようという腹だ。
問題は、何を口実にするかだ。経済のマクロ環境は悪くない。アベノミックスが「順風満帆」とは行かないまでも、このところの経済指標は悪くない。順回転の兆しが見えており、さらなる拍車を掛ける方向で世論に訴える意向だ。
注目点は北朝鮮だ。国際世論をあざ笑うようにミサイルを発射。核実験まで実施した。看過できない状況になっており、安全保障のあり方が問われる。平和や安全は天から降って来るものではない。降って来るのはミサイルや核であることを、国民がどう理解するかだ。
与党にとって怖いのは、反自民勢力の受け皿ができることだ。民進党の今の状況は、メタメタに近い。身から出た錆だが、野党第一党としての存在感はまるでない。森友学園や加計学園で、自民党の支持率は低落したが、肝心の民進党がコケて「オウンゴール」を連発。結果的に自民党に追い風となった。
民進党は、前原誠司氏が代表に就いたが、出鼻を山尾志桜里氏の色恋沙汰で挫かれ、自らも、北朝鮮との怪しげな関係が週刊誌等で指摘されている。選挙どころか体制を維持するのがやっとだ。すでに「泥舟に見切りを付けて」離党者が続出している。
都知事選でブームとなった、小池百合子氏率いる「都民ファーストの会」も、国政レベルでの受け皿をそう簡単にできる見通しにない。俄仕込みで形だけできても、短期間で国政に立つ「玉」を集めるのは至難技だ。
自民党にとって、支持率はやや回復して来たものの、今の段階で総選挙となると、前回ほどの議席を確保することはできないであろう。訳のわからない「無党派」層は、自民党の支持率より高い。この動向がどうなるかがカギだ。
恐らく自民党は、20から30議席は落とすかも知れない。タレントもどきの役立たずが、これを機にふるい落とされる可能性が大だ。むしろ、その方が自民党にとっては良いことだ。数ではなく質が問われることになる。
この半年の国会は、大半を森友学園や加計学園騒ぎに費やした。確たる証拠でも出ない限り、何度議論しても「水掛け論」に終わる。重要なのは政策だ。総選挙では、少しまともな論議を展開して欲しいものだ。
政治家は「性事家」であろうとなかろうと関係はない。「下ネタ」騒ぎは、落ちぶれた芸能人やバカタレントに任せておけばよい。「学園」ものは、舟木一夫にでも出番を頼んだ方がよい。国家の命運に関わる状況にあるのに、国民は、未だ「平和ボケ」している。政策を冷静な目で判断して投票すべきだ。
by everyoung
| 2017-09-17 19:07
| 言いたい放題
|
Comments(0)