2018年 09月 09日
えらいね〜 |
テニスの世界4大大会の一つである全米オープン女子シングル決勝で、日本の大坂なおみが米国のセリーナ・ウイリアムズを下し、初めての優勝を果たした。男子シングルの錦織圭は、準決勝で宿敵のノバク・ジョコビッチにまたも破れて、決勝進出を逃した。
両者とも、日清食品HDに所属する。同社の社長は、「世界を食ってかかってくれた」と絶賛。世界での両者の活躍は、食品メーカーとしての世界制覇にも繋がる偉業で、社を挙げての応援も奏功したようだ。
大坂は、20歳でまだ若いが、これまでの人生のほとんどを米国で暮らしている。日本語もたどたどしいし、見てくれも「外国人」そのものだ。初めて見た人は「え、日本人」と驚くかもしれない。
セリーナは、もう36歳にもなる。長年女子テニス界に君臨、4大大会で23回も優勝している大ベテランだ。大坂は、子どもの頃からセリーナに憧れ、インタビューでも「セリーナと戦うのは、ずっと私の夢だった」と述べている。
その割には、決勝でのセリーナの態度はいただけない。スポーツ選手は、調子のいい時もあればそうでない時もある。ミスが続くのも実力の内だ。セリーナは、自らの不甲斐なさに苛立ち、ラケットをコートに叩きつけるなど、審判から2度も警告を受けた。「嘘つき、謝れ」などと暴言まで吐いた。テニスはうまいかも知れないが、人間的には未熟の証左だ。
それに比べ大坂の態度は、共感を呼んだ。表彰式では、「みんな(セリーナを)応援しているのは分かっていた。こんな終わり方になってすみません。試合を見てくれてありがとう」と述べた上、セリーナにお辞儀して「プレーをしてくれてありがとう」と相手を称えた。
武士道は「礼に始まり、礼に終わる」。勝っても奢らず、敗者には敬意を表する。大坂は、「外国人」に見えるが、心の中や精神は、日本人そのものだ。大坂の立ち振る舞いは謙虚さがある。テニスは、マナーを重んじる球技だ。英国で始まった歴史があり、英国の騎士道にも通じる。
錦織は、よく戦ったが、それだけにファンとしては欲が出る。ジョコビッチには、ミスが続き完敗となった。これで対戦成績は14連敗だ。ここ4年間一度も勝っていない。ジョコビッチを倒さなければ、次はない。ぜひ頑張ってもらいたい。
by everyoung
| 2018-09-09 10:29
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