2006年 04月 04日
経済指標 |
随分前のことだが、旧大蔵省の役人と景気の話をしていた時、「タンカン」とか「キューイー」という言葉が盛んに出て来た。最初は何のことか分からなかった。「タンカン」とは日銀が発表する「企業短期経済観測調査」(短観)のこと。「キューイー」(QE)はQuick Estimateの略。GDP(国内総生産)の速報値を表す。クイーン・エリザベスのことではない。先輩が教えてくれた。
「タンカン」はその後、外国語にまでなった。「ケイレツ」(系列)や「ダイコウヘンジョウ」(代行返上)などと同じだ。GDP速報値を外国人が「QE」と呼んでいるかどうかは知らない。日本人が勝手に確報値と区別するために使っている言葉かもしれない。外国語や日本語が入り乱れている世界だ。
短観(全国短観)は、1974年から導入されているから30年以上の歴史がある。日銀が、1万社近い企業から景気の現状と先行きについて聞き取り調査するもので、回収率も90%を上回る。「良い」か「悪い」か、中間かのどれかを選択して回答。それを日銀が集計したもので、極めて「カンタン」な調査だ。四半期ごとに実施される。日銀発表であっても、日銀の判断ではなく、企業の判断である。
このデータは業況判断としては極めて重要である。時期的に少しずれて発表されるGDPの速報値と併せて市場関係者が最も注目している指標である。いずれも発表前にエコノミストやアナリストが予測を出す。メディアが集計して平均値を報道する。これを受け、市場では様々な思惑が走る。
予測は外れることが多い。外れても当たっても市場は一喜一憂する。どちらに転んでも、市場の反応については後講釈がいくらでも可能だ。競馬の予想屋より気楽な商売である。
「タンカン」はその後、外国語にまでなった。「ケイレツ」(系列)や「ダイコウヘンジョウ」(代行返上)などと同じだ。GDP速報値を外国人が「QE」と呼んでいるかどうかは知らない。日本人が勝手に確報値と区別するために使っている言葉かもしれない。外国語や日本語が入り乱れている世界だ。
短観(全国短観)は、1974年から導入されているから30年以上の歴史がある。日銀が、1万社近い企業から景気の現状と先行きについて聞き取り調査するもので、回収率も90%を上回る。「良い」か「悪い」か、中間かのどれかを選択して回答。それを日銀が集計したもので、極めて「カンタン」な調査だ。四半期ごとに実施される。日銀発表であっても、日銀の判断ではなく、企業の判断である。
このデータは業況判断としては極めて重要である。時期的に少しずれて発表されるGDPの速報値と併せて市場関係者が最も注目している指標である。いずれも発表前にエコノミストやアナリストが予測を出す。メディアが集計して平均値を報道する。これを受け、市場では様々な思惑が走る。
予測は外れることが多い。外れても当たっても市場は一喜一憂する。どちらに転んでも、市場の反応については後講釈がいくらでも可能だ。競馬の予想屋より気楽な商売である。
by everyoung
| 2006-04-04 22:46
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