2006年 07月 02日
三つの手紙 |
企業の株主総会が終わると人事異動の季節となる。4月の年度変わりの時もそうだが歓送会があちこちで開催される。ワガハイも何度か前任者からの引き継ぎを受けたり、後任者にバトンタッチしたことがある。その際に披露するジョークがある。もちろん呑み会などの不真面目な席での話だ。
このジョークはもともと、知り合いの国際金融の専門家が教えてくれたものだ。彼は外国の雑誌を読み、面白い小話を見つけるのが趣味であった。かなり以前のこととなるが、米元大統領のカーターがレーガンに引き継ぎするに当たって、三つの手紙を託した。「政権運営に行き詰まったら、順番に一つずつ読め」という「処方箋」だった。
レーガンは早速困難に直面、最初の手紙を開いた。「前任者の悪口を言え」と書いてあった。一生懸命にカーターの悪口を言い続けたが限界があった。暫くして次の手紙を読まざるを得なくなった。二番目のは「議会の悪口を言え」だった。政府と議会は常に対立関係にあるからだ。レーガンはさらに追い込まれ、三番目の手紙まで開いてしまった。それには「オレと同じように政権を投げ出せ」とあった。米国の政治情勢がよく表れていて面白い。
この話は応用が利く。職場の任期は4年ぐらいが普通だが、それよりも短いケースもあるし、長い場合もある。後任者はまず、前任者の悪口を言えばいいのだ。「あいつがダメだったからオレが苦労する」と言い続ければ、すぐに1年は経つ。次の年は「部下の悪口」だ。「オレは頑張っているが、部下が動かない」とか言っておけばよい。
3年目は上司をやり玉に挙げる。「できないヤツほど上に行く。アイツはなんにもわかちゃいない」などと嘆けばよい。部下と安酒呑んで盛り上がるにはコト欠かない。では4年目はどうするか。世間を悪者にすればよい。景気が悪いのも、給料や業績が上がらないのも政治の所為だ。みんな小泉純一郎さんが悪いのである。これが一番楽だ。4年ぐらいはすぐに経つ。何もしないでめでたく昇進すれば、同じ要領で後任者に引継ぐだけだ。
このジョークはもともと、知り合いの国際金融の専門家が教えてくれたものだ。彼は外国の雑誌を読み、面白い小話を見つけるのが趣味であった。かなり以前のこととなるが、米元大統領のカーターがレーガンに引き継ぎするに当たって、三つの手紙を託した。「政権運営に行き詰まったら、順番に一つずつ読め」という「処方箋」だった。
レーガンは早速困難に直面、最初の手紙を開いた。「前任者の悪口を言え」と書いてあった。一生懸命にカーターの悪口を言い続けたが限界があった。暫くして次の手紙を読まざるを得なくなった。二番目のは「議会の悪口を言え」だった。政府と議会は常に対立関係にあるからだ。レーガンはさらに追い込まれ、三番目の手紙まで開いてしまった。それには「オレと同じように政権を投げ出せ」とあった。米国の政治情勢がよく表れていて面白い。
この話は応用が利く。職場の任期は4年ぐらいが普通だが、それよりも短いケースもあるし、長い場合もある。後任者はまず、前任者の悪口を言えばいいのだ。「あいつがダメだったからオレが苦労する」と言い続ければ、すぐに1年は経つ。次の年は「部下の悪口」だ。「オレは頑張っているが、部下が動かない」とか言っておけばよい。
3年目は上司をやり玉に挙げる。「できないヤツほど上に行く。アイツはなんにもわかちゃいない」などと嘆けばよい。部下と安酒呑んで盛り上がるにはコト欠かない。では4年目はどうするか。世間を悪者にすればよい。景気が悪いのも、給料や業績が上がらないのも政治の所為だ。みんな小泉純一郎さんが悪いのである。これが一番楽だ。4年ぐらいはすぐに経つ。何もしないでめでたく昇進すれば、同じ要領で後任者に引継ぐだけだ。
by everyoung
| 2006-07-02 22:11
| 言いたい放題
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