2006年 10月 10日
無謀遭難 |
季節の変わり目の連休には山や海での事故が多い。北アルプスの白馬岳と穂高での遭難は、天候に注意していれば避けられたはずだ。多くの犠牲者が出た白馬の場合は、二つの判断ミスを犯している。
低気圧が列島の南側を通過する場合には、北から気流が流れ込む不安定な気象となる。北からの気流は寒気をもたらし、この時期でも風雪を伴うケースも多い。これは常識である。ガイドはこの気圧配置を甘くみていたのが第一点だ。
もう一つは、体力や天候が限界まできてからビバークの決断をしたことだ。この判断は実は難しい。もう少し頑張れば小屋に辿り着く位置にいるからだ。ガイドはぎりぎりまで「小屋まで行ける」とみて、体力や天候の悪化を見誤った。
せっかくツエルト(簡易テント)を持参していながら何の役にも立たなかった。風雪が強く、吹き飛ばされそうな状況で、しかも体力に限界がきている中でビバークの準備さえできなかったようだ。もう少し早めにビバークを決めていたなら助かっていただろう。
山岳地方は紅葉の季節である。連休ともあってどっと観光客が訪れる。少しでも山登りの経験があれば、尾根筋まで歩いてみたい気分になるのも当然だ。天候さえ安定していれば、秋の尾根歩きはルンルン気分だ。しかし、いったん天候が荒れたら地獄が待ち構えている。この時期は、気圧配置の読みと十分な装備が不可欠である。
海でも同じだ。低気圧が通過する中、どうして海に出るのか理解できない。経済的あるいは経営的理由で漁に出ざるを得ない場合もあるだろうが、時化に乗じてひと儲けを企んだり、遊びで釣り船を出すなどはもってのほかだ。
山でも海でも、遭難すれば救助隊を出動させねばならない。亡くなられた方には気の毒だが、無謀な連中のために、膨大な税金の無駄遣いが発生しているのだ。
低気圧が列島の南側を通過する場合には、北から気流が流れ込む不安定な気象となる。北からの気流は寒気をもたらし、この時期でも風雪を伴うケースも多い。これは常識である。ガイドはこの気圧配置を甘くみていたのが第一点だ。
もう一つは、体力や天候が限界まできてからビバークの決断をしたことだ。この判断は実は難しい。もう少し頑張れば小屋に辿り着く位置にいるからだ。ガイドはぎりぎりまで「小屋まで行ける」とみて、体力や天候の悪化を見誤った。
せっかくツエルト(簡易テント)を持参していながら何の役にも立たなかった。風雪が強く、吹き飛ばされそうな状況で、しかも体力に限界がきている中でビバークの準備さえできなかったようだ。もう少し早めにビバークを決めていたなら助かっていただろう。
山岳地方は紅葉の季節である。連休ともあってどっと観光客が訪れる。少しでも山登りの経験があれば、尾根筋まで歩いてみたい気分になるのも当然だ。天候さえ安定していれば、秋の尾根歩きはルンルン気分だ。しかし、いったん天候が荒れたら地獄が待ち構えている。この時期は、気圧配置の読みと十分な装備が不可欠である。
海でも同じだ。低気圧が通過する中、どうして海に出るのか理解できない。経済的あるいは経営的理由で漁に出ざるを得ない場合もあるだろうが、時化に乗じてひと儲けを企んだり、遊びで釣り船を出すなどはもってのほかだ。
山でも海でも、遭難すれば救助隊を出動させねばならない。亡くなられた方には気の毒だが、無謀な連中のために、膨大な税金の無駄遣いが発生しているのだ。
by everyoung
| 2006-10-10 09:57
| ハラ立ち日記
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