2006年 12月 22日
異質国家 |
ソ連がロシアになっても、考え方はあまり変わらない。これがワガハイの率直な印象だ。極東ロシアの天然ガス開発「サハリン2」で、ロシアの政府系企業・ガスプロム社に日欧3企業が経営権を譲り渡すことになった。9月からこの問題が燻っていたが、漸く決着がついた。ロシアの無理が通り、道理が引っ込んだ格好だ。
このプロジェクトは外資主導で始められたが、突然ロシア側が環境破壊問題を持ち出し、ガスプロム社を割り込ませてきた。1994年に結んだ契約を一方的に破棄するもので、国際ビジネスの常識を逸脱した行為である。今後の対ロ投資に疑問を投げかける出来事である。
北朝鮮もそうだが、平気で国際合意を破る国は今でも散見される。ソ連は、過去において何度も国際条約を無視したり違反してきた。第二次大戦で日ソ中立条約を一方的に破棄し、参戦してきたのは余りにも有名。戦後も日本兵の捕虜をシベリヤや中央アジアに送り込み、数万もの抑留者を殺してきた国だ。国際条約破りの常習犯である。
直近の事例でも、ウクライナのユーシェンコ政権が親欧米であることを理由に、同国に対する天然ガスの供給を突然ストップするなど、勝手な振る舞いが目立つ。
ロシアは天然資源が豊富で、この開発に支えられて経済が活況を呈している。味を占めたプーチン大統領は、資源を武器に使い出したといえる。それが行き過ぎて国際信頼を裏切るようでは大国ではない。
仕事の関係で、ロシア系の企業と付き合ったことがある。日本の窓口の担当者によると、ロシアには「信用」という概念がない。だからモノでもカネでも貸し借りはできない。「貸す」ということは「やる」ことと同じだ。お互いに信頼できないのである。個人でも企業でも国家でも同じだ。そう考えれば、この国が約束ごとを守らなくても驚いてはいけないのかもしれない。
このプロジェクトは外資主導で始められたが、突然ロシア側が環境破壊問題を持ち出し、ガスプロム社を割り込ませてきた。1994年に結んだ契約を一方的に破棄するもので、国際ビジネスの常識を逸脱した行為である。今後の対ロ投資に疑問を投げかける出来事である。
北朝鮮もそうだが、平気で国際合意を破る国は今でも散見される。ソ連は、過去において何度も国際条約を無視したり違反してきた。第二次大戦で日ソ中立条約を一方的に破棄し、参戦してきたのは余りにも有名。戦後も日本兵の捕虜をシベリヤや中央アジアに送り込み、数万もの抑留者を殺してきた国だ。国際条約破りの常習犯である。
直近の事例でも、ウクライナのユーシェンコ政権が親欧米であることを理由に、同国に対する天然ガスの供給を突然ストップするなど、勝手な振る舞いが目立つ。
ロシアは天然資源が豊富で、この開発に支えられて経済が活況を呈している。味を占めたプーチン大統領は、資源を武器に使い出したといえる。それが行き過ぎて国際信頼を裏切るようでは大国ではない。
仕事の関係で、ロシア系の企業と付き合ったことがある。日本の窓口の担当者によると、ロシアには「信用」という概念がない。だからモノでもカネでも貸し借りはできない。「貸す」ということは「やる」ことと同じだ。お互いに信頼できないのである。個人でも企業でも国家でも同じだ。そう考えれば、この国が約束ごとを守らなくても驚いてはいけないのかもしれない。
by everyoung
| 2006-12-22 21:05
| 言いたい放題
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