2008年 03月 30日
ロスカット |
損をした時に、その額を最小限に食い止めるための判断は難しい。株でも外国為替でも、プロの世界では日常的にロスカット(損切り)が迫られる。この処理がうまくならないと一流のディーラーにはなれない。
ベテランの外為ディーラーと話した時、「新人教育はロスカットから始める」と言っていたのを想い出す。この技術が身に付かないと取引は任せられない。まず、損を経験させることが大事だと言うことだ。
例えば、上がると確信して買ったら下げてしまった。「その内に上がるだろう」と抱えてしまうのが素人だ。さらに下がって大損する。それでも「塩漬け」にして将来のチャンスを待つケースもある。プロはそうはいかない。一定の期間で勝負しなければいけない。どこかで「見切る」ことが必要だ。今、損しても次に得して、全体で儲ければよいのだ。
東芝がHDーDVDから撤退した。苦渋の決断だったろうが、経営資源を集中するためあえてロスカットした。撤退による損失は莫大だが、ずるずると泥沼にはまるより、早めに手を引いたのが結局はプラスになるとの判断だ。
ワガハイが関連していた会社のトップは、自らの判断ミスを正当化するために無駄な資金をどんどんつぎ込み、結局挫折した。最後は、経営の立場を「石もて追われる」形となった。「茶坊主」だけを周りに集め、自分の考えを過信してロスカットができなかった哀れな例だ。「経営ごっこ」をしていたにすぎない。
東京都の石原慎太郎知事は、新銀行東京への追加出資を決め、「泥小舟」を再度漕ぎ出した。設立時に1000億円を拠出している。さらに400億円を追加する。全てが「捨て金」になる恐れがある。そもそも銀行として「無担保、無保証」というのがおかしい。それなら、かなりの高金利でなければ辻褄が合わない。計画を今後、相当変更しても経営として成り立つ可能性は極めて薄い。
ベテランの外為ディーラーと話した時、「新人教育はロスカットから始める」と言っていたのを想い出す。この技術が身に付かないと取引は任せられない。まず、損を経験させることが大事だと言うことだ。
例えば、上がると確信して買ったら下げてしまった。「その内に上がるだろう」と抱えてしまうのが素人だ。さらに下がって大損する。それでも「塩漬け」にして将来のチャンスを待つケースもある。プロはそうはいかない。一定の期間で勝負しなければいけない。どこかで「見切る」ことが必要だ。今、損しても次に得して、全体で儲ければよいのだ。
東芝がHDーDVDから撤退した。苦渋の決断だったろうが、経営資源を集中するためあえてロスカットした。撤退による損失は莫大だが、ずるずると泥沼にはまるより、早めに手を引いたのが結局はプラスになるとの判断だ。
ワガハイが関連していた会社のトップは、自らの判断ミスを正当化するために無駄な資金をどんどんつぎ込み、結局挫折した。最後は、経営の立場を「石もて追われる」形となった。「茶坊主」だけを周りに集め、自分の考えを過信してロスカットができなかった哀れな例だ。「経営ごっこ」をしていたにすぎない。
東京都の石原慎太郎知事は、新銀行東京への追加出資を決め、「泥小舟」を再度漕ぎ出した。設立時に1000億円を拠出している。さらに400億円を追加する。全てが「捨て金」になる恐れがある。そもそも銀行として「無担保、無保証」というのがおかしい。それなら、かなりの高金利でなければ辻褄が合わない。計画を今後、相当変更しても経営として成り立つ可能性は極めて薄い。
by everyoung
| 2008-03-30 09:25
| 言いたい放題
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