2008年 07月 14日
ニッポン国 |
今朝、寝ぼけ眼で何となくラジオの「今日は何の日」を聴いていたら、「パリ祭」の日だということを伝えていた。フランス革命の記念日だが、日本ではそう呼んでいる。「7月14日」という映画を日本で封切りする際に、題名を「パリ祭」とし、大ヒットしたのが由来である。
よその国のことはどうでもよいが、今日は「ニッポン」を決めた日でもある。1970年佐藤栄作内閣当時、「日本」の対外呼称を「ニッポン」に統一するようにしたのだ。それまでは「ニホン」「ニッポン」が混在して使われていた。「パリ祭」の日を知っていても、「ニッポン統一」を決めた日まで承知している人はあまりいないだろう。
もちろん政府が決めたとしても、「ニホン」を使っていけないわけではない。大阪道頓堀のは「ニッポンバシ」だが、東京・中央区にある日本橋は依然「ニホンバシ」で変わりはない。放送局に「ニッポン放送」というのがある。昔からカタカナでそういう名前だ。上場企業に「日本」の付く名前の会社が多い。200社前後はあるのではないか。
そのほとんどは「ニホン・・」と呼んでいる。すでに故人となられたが、日本電気の関本忠弘元社長・会長は現役時代、「ニッポン」にこだわっていた記憶がある。他人が「ニホン電気」と言うと、「ニホン」ではない「ニッポン」だと怒っていた。最近では「NEC」の呼称の方が有名で、「日本電気」と言われても分からない人もいる。
民営化される前のNTTは、日本電信電話公社であった。当時ここに、石川島播磨重工(現IHI)から総裁として乗り込んで来たのが真藤恒氏だ。同氏は民営化後初代の社長にもなった。副総裁には、北原安定氏がプロパーとして君臨していた。両氏は、民営化路線で対立、「日本電電公社」ではなく、「二本電電公社」などと影で言われていた。だからこの会社も「ニホン・・」と発音していたような気がする。
昔、古代中国では今の日本を「倭」と言っていた。「倭」の範囲には、今の朝鮮も含まれていた可能性もある。われわれが「倭」の代わりに「日本」を使うようになったのは7世紀頃だ。聖徳太子以降と解釈される。「ニホン」や「ニッポン」ではなく、「やまと」の国である。「日のいずる国」あるいは「日の本」という意味であったようだ。
英語の「ジャパン」は、13世紀のマルコ・ポーロの「ジパング」が始まりだ。中国の発音に語源があるとも言われるが、よく分からない。スポーツの国際試合で、応援団が「ニッポン、ニッポン」と叫ぶ。何となく「日本人」を感じるので、心地よい響きである。
国際語は英語であるため、「日本」の呼称は一般には「ジャパン」だ。略語として「JAP」、あるいは「ニッポン」の「NIP」が馴染み易い面もあるが、軽蔑的意味があって今では使わない。その代わり「JPN」が普通となっている。「NPN」は見たことがない。
「日本」がなぜ「ニッポン」に統一されたのか、多分大した理由はないだろう。佐藤時代は相当昔のことで、どういう経緯があって決まったのかは知らない。慣習はなかなか直らないものだ。固有名詞を変えるのはもっと大変だ。日常的には、何も意識しないで「ニホン」と言うケースが多いのではないか。特に不自由はない。
よその国のことはどうでもよいが、今日は「ニッポン」を決めた日でもある。1970年佐藤栄作内閣当時、「日本」の対外呼称を「ニッポン」に統一するようにしたのだ。それまでは「ニホン」「ニッポン」が混在して使われていた。「パリ祭」の日を知っていても、「ニッポン統一」を決めた日まで承知している人はあまりいないだろう。
もちろん政府が決めたとしても、「ニホン」を使っていけないわけではない。大阪道頓堀のは「ニッポンバシ」だが、東京・中央区にある日本橋は依然「ニホンバシ」で変わりはない。放送局に「ニッポン放送」というのがある。昔からカタカナでそういう名前だ。上場企業に「日本」の付く名前の会社が多い。200社前後はあるのではないか。
そのほとんどは「ニホン・・」と呼んでいる。すでに故人となられたが、日本電気の関本忠弘元社長・会長は現役時代、「ニッポン」にこだわっていた記憶がある。他人が「ニホン電気」と言うと、「ニホン」ではない「ニッポン」だと怒っていた。最近では「NEC」の呼称の方が有名で、「日本電気」と言われても分からない人もいる。
民営化される前のNTTは、日本電信電話公社であった。当時ここに、石川島播磨重工(現IHI)から総裁として乗り込んで来たのが真藤恒氏だ。同氏は民営化後初代の社長にもなった。副総裁には、北原安定氏がプロパーとして君臨していた。両氏は、民営化路線で対立、「日本電電公社」ではなく、「二本電電公社」などと影で言われていた。だからこの会社も「ニホン・・」と発音していたような気がする。
昔、古代中国では今の日本を「倭」と言っていた。「倭」の範囲には、今の朝鮮も含まれていた可能性もある。われわれが「倭」の代わりに「日本」を使うようになったのは7世紀頃だ。聖徳太子以降と解釈される。「ニホン」や「ニッポン」ではなく、「やまと」の国である。「日のいずる国」あるいは「日の本」という意味であったようだ。
英語の「ジャパン」は、13世紀のマルコ・ポーロの「ジパング」が始まりだ。中国の発音に語源があるとも言われるが、よく分からない。スポーツの国際試合で、応援団が「ニッポン、ニッポン」と叫ぶ。何となく「日本人」を感じるので、心地よい響きである。
国際語は英語であるため、「日本」の呼称は一般には「ジャパン」だ。略語として「JAP」、あるいは「ニッポン」の「NIP」が馴染み易い面もあるが、軽蔑的意味があって今では使わない。その代わり「JPN」が普通となっている。「NPN」は見たことがない。
「日本」がなぜ「ニッポン」に統一されたのか、多分大した理由はないだろう。佐藤時代は相当昔のことで、どういう経緯があって決まったのかは知らない。慣習はなかなか直らないものだ。固有名詞を変えるのはもっと大変だ。日常的には、何も意識しないで「ニホン」と言うケースが多いのではないか。特に不自由はない。
by everyoung
| 2008-07-14 14:30
| 言いたい放題
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