2008年 07月 22日
教育汚職 |
大分県での教育汚職は、事件が発覚した段階では限定的で一過性のものかと見ていたが、どうやらそうではなく、構造的、組織的背景がありそうだ。多分、同県だけの問題ではない。叩けば、そこら中で埃がでるだろう。
教育の世界をダメにした要因はいつくかある。文部科学省(文部省)をはじめ、日教組、教育委員会、PTAなどいずれも同罪だ。政治家との関係も微妙で、教育一家の「仲間意識」で常軌を逸した慣例が日常的になっていたと見るべきだ。
ワガハイの親友で、高校の教師がいた。物理が専門で、県内のあちこちの公立高校を転々、先頃退職した。彼は小さい頃から「科学少年」で、ワガハイも多少の影響を受けた。思想的には、ワガハイを「正常」とすれば、彼は「左巻き」であった。彼は、中国の天安門事件を見て「反省」、それ以降「正常」に復帰した。筋は筋として徹底的に通す男でもある。
彼が最初に赴任した高校である事件があった。県内の有力政治家の子息を入学させるかどうかでモメたことだ。校長が、成績の悪いこの子息の入学を推挙した。彼以外の教師は、頭を垂れて聞いていただけだ。彼は反対の意を唱えたが、結局は説得されて入学を受け入れた。彼の「反骨精神」は、その後の教師人生にも影響したと推測され、平均的出世はしなかった。
この政治家が、金を配ったのか、あるいは圧力を掛けたのかは分からない。何もしなかったことも考えられる。「有力政治家」という存在に怯え、校長が自らの「将来」のために気を利かした可能性もある。公立高校でさえ、こんなことをやっているのだ。
これは、生徒の入学可否の問題だが、教師に採用したり、教師の昇進で袖の下を使うのと性格は同じだ。閉鎖社会だけで価値判断しているから、当事者はそれほど罪の意識はないに違いない。自分たちだけがよければよいのである。時代錯誤もはなはだしい。
以前(07年1月)、「にぎにぎ」の項で「四知の教訓 」に触れたことがある。日本には盆暮れの「付け届け」の風習がある。大分県の例もその延長のようなもので、出す方ももらう方も賄賂の認識があまりないようだ。双方が「阿吽の呼吸」で成り立っている。世間から指摘されて、初めて「悪」であることに気付いたであろう。なさけない世界だ。
教育の世界をダメにした要因はいつくかある。文部科学省(文部省)をはじめ、日教組、教育委員会、PTAなどいずれも同罪だ。政治家との関係も微妙で、教育一家の「仲間意識」で常軌を逸した慣例が日常的になっていたと見るべきだ。
ワガハイの親友で、高校の教師がいた。物理が専門で、県内のあちこちの公立高校を転々、先頃退職した。彼は小さい頃から「科学少年」で、ワガハイも多少の影響を受けた。思想的には、ワガハイを「正常」とすれば、彼は「左巻き」であった。彼は、中国の天安門事件を見て「反省」、それ以降「正常」に復帰した。筋は筋として徹底的に通す男でもある。
彼が最初に赴任した高校である事件があった。県内の有力政治家の子息を入学させるかどうかでモメたことだ。校長が、成績の悪いこの子息の入学を推挙した。彼以外の教師は、頭を垂れて聞いていただけだ。彼は反対の意を唱えたが、結局は説得されて入学を受け入れた。彼の「反骨精神」は、その後の教師人生にも影響したと推測され、平均的出世はしなかった。
この政治家が、金を配ったのか、あるいは圧力を掛けたのかは分からない。何もしなかったことも考えられる。「有力政治家」という存在に怯え、校長が自らの「将来」のために気を利かした可能性もある。公立高校でさえ、こんなことをやっているのだ。
これは、生徒の入学可否の問題だが、教師に採用したり、教師の昇進で袖の下を使うのと性格は同じだ。閉鎖社会だけで価値判断しているから、当事者はそれほど罪の意識はないに違いない。自分たちだけがよければよいのである。時代錯誤もはなはだしい。
以前(07年1月)、「にぎにぎ」の項で「四知の教訓 」に触れたことがある。日本には盆暮れの「付け届け」の風習がある。大分県の例もその延長のようなもので、出す方ももらう方も賄賂の認識があまりないようだ。双方が「阿吽の呼吸」で成り立っている。世間から指摘されて、初めて「悪」であることに気付いたであろう。なさけない世界だ。
by everyoung
| 2008-07-22 11:52
| ハラ立ち日記
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