2008年 10月 13日
軍部の暴走 |
米国が、北朝鮮に対するテロ支援国家の指定を解除した。米朝の膠着状態を打破するのが狙いだが、米国の焦りが窺える。日本にとっては拉致問題解決のカードを一つ失うことになるが、独自の制裁や援助には断固たる姿勢で今後も臨むべきだ。
関係5カ国にとっては、北朝鮮の核とミサイルを無力化することが最大の目的である。日本にとっては、それに拉致問題が加わっており、「3点セット」での解決が不可欠という特殊事情がある。米国もそれを理解した上で判断したものだ。
この時期に米国があえて解除に踏み切ったのは、一つは米国側の都合である。6カ国交渉はすでに長期間に及んでいるが、北朝鮮の曖昧な態度により予定通りの進展は見られない。一方で、ブッシュ政権の命運は間もなく尽きる状況にある。交渉をいくらかでも軌道に乗せ、ブッシュ外交の功績として残す必要がある。
もう一つは、北朝鮮側の動静だ。金正日主席の健康状態が依然不明のままだ。もしかしたら近い将来、権力の座から転げ落ちるかもしれない。後継問題がどうなるかわ分からないが、下手をすると権力闘争が泥沼化する恐れもある。その場合、軍部が実権の握り、暴走する可能性がある。独裁政権が崩れた場合の混乱状態を怖れているのだ。
核やミサイルについては、100%の申告と検証の裏付けがなければ意味がない。現行の枠組みはそうはなっていない。仮に不十分であっても、無力化を一歩でも前進させた方がよいとの判断によるものだ。気違い国家は何をしでかすかわからないからだ。「武力」はゼロにならなくても、制御できる範囲ならまだましだ。
核施設は、いったん破壊したら再構築するには時間が掛かる。制裁などの措置は、必要あればすぐにでも講じることが可能だ。北朝鮮側は今回の解除を評価、行動に移ることを表明している。国際公約を平気で反故にする国である。どこまで真面目に対応するか、見守る必要がある。進展に効果がなければ撤回すべきだろう。
関係5カ国にとっては、北朝鮮の核とミサイルを無力化することが最大の目的である。日本にとっては、それに拉致問題が加わっており、「3点セット」での解決が不可欠という特殊事情がある。米国もそれを理解した上で判断したものだ。
この時期に米国があえて解除に踏み切ったのは、一つは米国側の都合である。6カ国交渉はすでに長期間に及んでいるが、北朝鮮の曖昧な態度により予定通りの進展は見られない。一方で、ブッシュ政権の命運は間もなく尽きる状況にある。交渉をいくらかでも軌道に乗せ、ブッシュ外交の功績として残す必要がある。
もう一つは、北朝鮮側の動静だ。金正日主席の健康状態が依然不明のままだ。もしかしたら近い将来、権力の座から転げ落ちるかもしれない。後継問題がどうなるかわ分からないが、下手をすると権力闘争が泥沼化する恐れもある。その場合、軍部が実権の握り、暴走する可能性がある。独裁政権が崩れた場合の混乱状態を怖れているのだ。
核やミサイルについては、100%の申告と検証の裏付けがなければ意味がない。現行の枠組みはそうはなっていない。仮に不十分であっても、無力化を一歩でも前進させた方がよいとの判断によるものだ。気違い国家は何をしでかすかわからないからだ。「武力」はゼロにならなくても、制御できる範囲ならまだましだ。
核施設は、いったん破壊したら再構築するには時間が掛かる。制裁などの措置は、必要あればすぐにでも講じることが可能だ。北朝鮮側は今回の解除を評価、行動に移ることを表明している。国際公約を平気で反故にする国である。どこまで真面目に対応するか、見守る必要がある。進展に効果がなければ撤回すべきだろう。
by everyoung
| 2008-10-13 11:31
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